手水の儀(ちょうずのぎ)
儀式や拝礼には必ず手を清めるしきたりがあります。今日では省略されることが多くなっていますが、弔問客のために会場の入口に水の入った桶とひしゃくを用意しておくのが正式です。
まず、入口に用意された手桶からひしゃくで水を汲んで、左手、右手の順にかけます。次に水を受け、その水で口をすすぎます。手水の儀が終わった後に、渡された懐紙で口元や手を拭きます。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
焼香の代わりに行われます。玉串を納めることによって故人の霊を慰めようというものです。玉串とは榊か常緑の常盤木に紙垂(しで)と呼ばれる白い半紙を四つ折にしてつけたものをいいます。玉串はいつも水平で持ち、左右の手は上向きの形で両手でささげ持つようにします。
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祭壇に進んで遺族に会釈し、神官の前に進んで一礼し、玉串の根元を右手で上から包むように持ち、左手で枝先の下からささげ持つようにして受け取ります。 |
受け取ったら、神官にもう一度礼をして、玉串案(玉串を乗せる台)の前まで進み、玉串を目の高さまで持ち上げ、右手で持っている根元を手前にして、玉串を縦にします。 |
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左手を根元に、右手を枝先に持ち替えます。 玉串を右回りに半回転させて、玉串の枝先を手元に、根元を向こう側に向けて玉串案に置きます。正面を向いたまま一歩下がって二礼し、二回拍手(音を立てないしのび手ににする)を打って、再び一礼します。その後に、数歩下がって遺族や神官に一礼してから、自席に戻ります。 |
玉串の用意がない場合には、二礼・二拍手・一礼をします。
しのび手
神式の葬儀でかしわ手を打つ時、両手を打つ手前で止めます。これを「しのび手」といい、一年祭まではこれを用います。
祭詞
故人の略歴や功績などを織り込んで読み上げ、故人の霊をあがめ、遺族の守護を祈祷する詞のことです。
神棚封じ
死は神道では最も穢れたものとされています。そこで、死亡と同時に神棚を半紙などを貼って封じる習わしがあります。神道の忌み明けは通常50日後ですから、神棚封じを解くのはそれ以降になります。
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