弔辞は、故人と特に親しかった人を選んで依頼します。

　弔辞の長さをどのくらいにするのか、世話役に相談しておくとよいでしょう。だいたい、１人３分くらいが一般的です。

　弔辞を頼まれた場合には、断らずに引き受けるのが礼儀とされています。弔事は喪家に保存されますので、丁寧に書くべきですが、文章は真心が伝わるように自分の言葉で書くのがよいでしょう。

　また、忌み言葉にも十分注意しましょう。宗教によってお悔やみの言葉が違いますので、先方の宗教も確認しておきたいものです。

　弔辞は正式には厚手の巻紙に書きますが、最近では経本のようにジャバラ折りにすることも多いようです。そして奉書で包み、表に「弔辞」と書きます。

（資料提供：出版社名-鎌倉新書　出典名-2分でわかる仏事の知識）

１．あいさつ
	自己紹介をします。（場合によっては省略します）
２．呼びかけ
	呼びかけたら、ひと呼吸、間をおきます。
３．訃報への驚きと悲しみ
	死を知った経緯や、驚きを率直に語ります。悲しみの表現を控えめにすると、重みのある弔辞になります。
４．生前のエピソード
	故人の人柄がしのばれるようなエピソードや功績などをなるべく具体的に紹介します。
５．別れの言葉
	故人に感謝の気持ちを告げ、冥福を祈ります。別れを呼びかけて結びとします。

弔辞文例

会社の同僚への弔辞	会社の部下への弔辞
恩師への弔辞	学生時代の先輩への弔辞